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2020.10.08

【ものづくり白書2020】

アフターコロナ」の世界では、いっそう不確実性がいっそう高まると言われています。

 政府は、2020年版ものづくり白書(令和元年度 ものづくり基盤技術の振興施策)を発表しました。

 数年前から、変動(Volatility)、不確実(Uncertainty)、複雑(Complexity)、曖昧(Ambiguity)が急速に増して予測困難な時代になったと言われ、この4要素の頭文字をとりVUCAと表されるようになりました。

 新型コロナウイルスがパンデミックとなって世界中に広がり、人々の意識や生活様式を一変させました。 そして、「アフターコロナ」の世界では、いっそう不確実性がいっそう高まると言われています。 「未来は分からない」のは当たり前ですが、以前なら来年のことくらいは分かっていたのが、現代ではたった1年の事すら予想することが難しくなっています。

 物事が線形に進んでいた時代は先例にならっていれば何とかなりましたが、非線形或いはカオス的に物事が起こる時代にあっては、「変化するのは当たり前(新常態)」だから何が起きてもその都度対応できるような柔軟性が何より必要となります。

 白書では、予測困難な環境の激変に柔軟に対応するためには、「企業変革力(ダイナミック・ケイパビリティ)」こそが、これからは決定的に重要になるとしています。 不確実性は、新しい常態(ニュー・ノーマル)となりつつあり、その上でダイナミック・ケイパビリティを高めるため、DXの推進や3D設計技術なども取り入れた設計力の強化、人材強化が必要であるとしています。

 ダイナミック・ケイパビリティの要素は「脅威・機会の感知(Sensing)」「機会を捕捉して、資源を再構成・再結合し、競争優位を獲得(Seizing)」「競争優位性を持続可能なものにするために組織全体を変容(Transforming)」の三能力が必要であり、これらの能力を高めるためには、デジタル化が有効。デジタル化の意味は、「ダイナミック・ケイパビリティの強化」にあると言えます。