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2021.03.04

【ロケット・ササキ】

(ジョブズが憧れた伝説のエンジニア・佐々木正 大西康之 著  新潮社 刊 )

●この物語の主人公は、カシオとの「電卓戦争」で陣頭指揮を執り、後に「電子工学の父」とも呼ばれた、当時シャープの技術担当専務だった佐々木正です。

●佐々木は、「電卓戦争」の功労者、「液晶ディスプレー」を世に送り出すなど、ビジネスで様々な成果を収めましたが、一番の成果は、会社や業界の垣根を超えた「共創」をモットーに、アップルを追われた「ジョブス」にソニーを紹介したり、若年の「孫正義」に創業資金調達の手助けするなど、後進を育成したことです。

■佐々木が座右の銘とする「共創」思想について、「いいかい、君たち。わからなければ聞けばいい。持っていないなら借りればいい。逆に聞かれたら教えるべきだし、持っているものは与えるべきだ。人間、一人でできることなど高が知れている。技術の世界はみんなで共に創る『共創』が肝心だ」

■孫正義は、佐々木を「大恩人」と呼び、iPHONEやiPADを世に送り出し、我々の生活を一変させたスティーブ・ジョブズもまた、佐々木を「師」と仰ぎました。■佐々木の役回りは、20代前半の才気あふれる若者に「信用」を与えることでした。佐々木はきらめく才能を持つ若者と、金と権力を持つ銀行や大企業を結び付けるカタリスト(触媒)の役割を果たしました。それこそが佐々木の真の価値と言えます。