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2020.10.17

【人は誰でもエンジニア】

 システム、建築、土木、機械、インフラ、Web、データベース・・・・・。世の中には様々なエンジニアがいます。

 システム、建築、土木、機械、インフラ、Web、データベース・・・・・。世の中には様々なエンジニアがいます。 一体、「エンジニア」とは何をする人でしょうか? 本書は、1980年代に出版された本の復刻版ですが古さは感じません。 それは、普遍的な内容だからでしょう。

 筆者は、「エンジニアリングの考え方は、私たち人間の骨肉に内蔵されている」と言います。 人の成長からエンジニアリングを紐解いて、「人は誰でもエンジニアになる素質を持っている」ことを説き、豊富な事例を基に、その要諦を示してくれます。


 著者は、エンジニアリングの考えたかについて、このように言っています。

■私は、エンジニアリングの考え方は、実は私たち人間の骨肉に内蔵されていて、人間の本性と経験を構成していると信じており、この本ではそのことを論じている。さらに私は、エンジニアリングや技術の教育を受けなくとも、エンジニアやエンジニアリングを理解し評価することはできるようになると信じている。■だから私は、技術に未経験な人でも、この本を読んで、技術への入門にしてくださることを望んでいる。この本は実をいうと、「エンジニアリングとは何か?」、「エンジニアとは何をする人か?」という問いに対する私の答えなのだ。

■設計、すなわち、これまでには存在していない何ものかをつくる、という考えが、エンジニアリングの中核にある。それで、この本の議論を進めるにあたっては、「設計」ということばと「エンジニアリング」ということばを事実上同じ意味に使っている。■この本には、機械エンジニアと土木エンジニアの仕事である構造設計の事例が多く出てくるが、それは、私自身の経験がこの分野から得たものだからだ。だが、根本の原理は、エンジニアリングの他の分野にも同じようにあてはまる。


 エンジニアリングを理解する上での中核となることは・・・・、みんなが日頃からやっていることです。 それは、「失敗」です。 何故なら、エンジニアリングの第一歩は失敗から始まり、その失敗を避けることが最大の目的だからです。

 事故が起こると、例えば飛行機の場合は国土交通省の運輸安全委員会((旧航空・鉄道事故調査委員会)で事故原因が究明され、業務改善、再発防止の措置がとられます。 こうやって、現実に起こってしまった事故(失敗)を教訓に、二度と起こさないようにするのです。

 この様に、失敗→調査→改善計画→実行というPDCAサイクルにより、技術の進歩が成されてきたと言っても良いでしょう。