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2020.10.27

【 デジタルツイン 】

デジタルツインからアポロ13号の事故を連想します この事故は、1970年に発生した地球から33万km離れた宇宙で起こったもので、映画『アポロ13』(1995年のトム・ハンクス主演のアメリカ映画)で詳しく描かれています。

 日本の経済成長を支えてきたプラントの多くが老朽化しています。 保守・管理を担ってきたベテラン従業員も引退の時期を迎え、重大事故の増加が懸念されます。

 こうしたなか、IoTやAI(人工知能)、ドローンに象徴される先端技術を積極的に取り入れることで、 最近よく聞くようになった言葉に「デジタルツイン」があります。デジタルツインからアポロ13号の事故を連想します この事故は、1970年に発生した地球から33万km離れた宇宙で起こったもので、映画『アポロ13』(1995年のトム・ハンクス主演のアメリカ映画)で詳しく描かれています。

 アポロ13号の事故は、設計変更で据え替えした際に、たった1本のネジを外し忘れたという、ほんの些細なことから発生し、酸素タンクの爆発を引き起こしました。 当初予定していた月面着陸を変更して月でUターンし、わずかに残った酸素、水、電力を利用して からくも地球に生還したものでした。

 地球へ帰還させるという課題を、アポロ13号と地上のコントロールセンターが連携して解決していく様は、人知を尽くした見事なものでした。 そして、それを可能にしたのが、アポロ13号と全く同じものが地上に用意されていたことです。地上の宇宙船で、アポロ13号にあるものを使って問題解決のシミュレートがなされ、その結果がただちに宇宙のアポロ13号に送られました。

 圧巻だったのは、二酸化炭素が増加した時に、月着陸船内で手に入るものを使って地上の宇宙船で試行錯誤して、空気清浄器を手作りしてしまうところでした。 しかし、これは四半世紀も前の話しです。現在は遙かに上を行っており、新しい概念としての活用が期待されています。